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zoom RSS 日本が輸出する「農産物」の原料の多くは輸入農産物

<<   作成日時 : 2013/11/07 01:12   >>

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日本政府はいま、農林水産物・食品の輸出額を1兆円に倍増させる、という目標を掲げている。
農業者の所得を増やす手段の一つとして、あるいは農林水産業の国際競争力を高めることを示す指標として、この目標を掲げているようだ。

ひとつの指標としては意味があると思う。しかし、それを目標にするのは注意が必要だ。
いま輸出されている品目の多くは、日本の農業者が生産した農産物が原料ではない。

この資料によると、
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_info/pdf/hinmoku_betsu_2012.pdf
2012年の輸出額は4497億円。
農産物が2680億円ということになっているが、実はみそ、醤油といった加工食品が多い。畜産物は、エサのほとんどが輸入品である。
国産の農産物由来が中心とみられる食品は、清酒90億、米7億円、青果物133億、緑茶51億円、そのほか合わせて、合計300億程度だ。残りは、おもに輸入した原料を国内で加工して輸出品にしているとみるべきだ。

したがって、仮に輸入農産物への関税措置を撤廃すれば(米とか麦とか乳製品とかだ)、それを原料として製造される食品の輸出は伸びる。
つまり政府は、国内の農業者の所得向上とは関係なく、輸入を増やすことによって、「農林水産物・食品」の輸出を増やすことができる。1兆円も達成できるのかもしれない。
しかし、それでは農業者の所得は増えず、農業の国際競争力が高まったことの指標にもならず、本末転倒だ。

水産物1196億円は、ホタテ189億をはじめ、大部分が日本の漁船が漁獲したもの、あるいは養殖したもののようだ。日本で漁獲された魚を中国やタイに原魚を輸出し、そこで切身やペットフードに加工され、日本に戻ってくる、といったものもあり、単純ではないのだが。

そこで提案なのだが、「農林水産物・食品」全体で指標にするだけでなく、、国内で生産される農産物・水産物やそれらが原材料の中心を占める加工品に絞って輸出額を算出し、指標にしてはどうだろうか。

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